インプラントとその他の治療の違いは?それぞれのメリットデメリットをまとめました。|吉祥寺の歯科医院ならアキュラデンタルクリニック
◆インプラントとその他の治療の違いは?
インプラント治療は、事故や歯槽膿漏、虫歯などで歯を失った方や、先天的に歯がない方が受けられます。1本からすべての歯まで対応可能です。
ただし、誰でもインプラント治療が受けられるか……というと、そうではありません。
インプラント治療は手術が必要なため、全身状態が悪い方や、インプラントを埋め入れる予定部位のあごの骨が丈夫でない方は治療を受けられないケースもあります。
また、高血圧症や心臓疾患などの循環器系疾患、喘息などの呼吸器系疾患、糖尿病や骨粗しょう症などの既往歴がある方も注意が必要です。その他、歯周病などの基礎疾患がある方は担当医師に相談しましょう。
インプラントに特別感を抱いている方が多いですが、専門のところでやらないといけないというわけではありません。インプラントは一つの選択肢なので、ブリッジ・入れ歯などのケースがおすすめの場合もございます。
◆補綴の種類
失った歯を取り戻す治療には、「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」の3種類の方法があります。
インプラント治療
インプラント治療では、あごの骨に生体親和性の高い金属であるチタンやチタン合金でできた人工歯根を埋め込む手術を行ないます。
骨のなかに埋める部分をインプラント体(人工歯根)といい、人工歯との連結部分に、アバットメントと呼ばれる土台となる部品を取り付け、人工歯を被せます。(ツーピースインプラント)
この他、インプラント体とアバットメントが一体となっていて、人工歯を取り付けるだけのものもあります(ワンピースインプラント)。
インプラントの最大のメリットは、義歯をしっかりと固定して根っこの機能を回復できるため、本来ある自分の歯のような感覚で噛めるようになることです。
また、外れてしまう恐れが軽減されて異物感なく話せるようになるだけではなく、義歯にセラミックやジルコニアなどを使うことにより、天然の歯とほとんど変わらない見た目になります。
一方、デメリットとしては、治療費が高額になることが挙げられます。
インプラント治療は原則的に保険適用外となり、健康保険がきかず自費診療になるからです。
しかし、外傷・腫瘍であごの骨を失った場合や骨移植を行なった場合、先天的に歯やあごの骨がない方などは健康保険の適応が受けられることもあります。気になる方は、事前に担当医師に相談してください。
インプラントの治療期間は4~6ヵ月程度で、手術後も定期的なメンテナンスが必要になります。治療費は、取り付けるインプラントの種類や口腔内の状態によって異なりますが、30~60万円かかるのが一般的です。
ブリッジ
ブリッジとは文字どおり「橋」という意味です。この治療では、欠損した歯を補うために両隣の健康な歯を削って土台にし、橋(ブリッジ)をかけるように歯をつなぎ合わせた歯冠を取り付けます。ただし、土台になる歯の歯根がしっかりしていなければ、歯冠を取り付けることはできません。
ブリッジの一番のメリットは、違和感が少ないことです。その他のメリットとしては、インプラントや入れ歯よりも治療期間が1週間~1ヵ月程度と、比較的短期間で済むことです。耐久性は入れ歯より長く、土台の歯の強度によります。
一方でデメリットとしては、日常の土台になっている歯は、通常の歯よりも2倍以上の負荷が掛かってしまうことです。
また健康な歯も削らなければならず、両隣の歯の寿命が短くなる点や、かぶせた歯と歯肉の間に隙間ができるので食べ物が詰まりやすく、磨き残しが出ると歯周病の原因になりやすい点もデメリットの一つでしょう。
ブリッジにかかる治療費は通常、保険適応の場合は2~4万円、保険適応外の場合は30~60万円(欠損1歯の場合)になります。
入れ歯(義歯)
入れ歯は失った歯の代わりに使用する取り外し可能な装置(義歯)のことで、最も一般的に行なわれている治療法です。
入れ歯には「バネのある入れ歯」「バネのない入れ歯」「総入れ歯」「金属でできた入れ歯」などの種類がありますが、大きく分けると「部分入れ歯」と「総入れ歯」になります。
総入れ歯は、人工歯の部分と人工歯を支える床(しょう)と呼ばれる歯ぐきにあたる部分の2つで構成されています。
この床(しょう)の素材にアタッチメント(付属装置)を埋め込み、人工歯を取り付けます。プラスチックでできたものは保険適応、金属でできたものは自費診療となります。
部分入れ歯には、バネのある入れ歯とバネのない入れ歯があります。
バネのある入れ歯は、周囲の歯に金属でできたバネをひっかけて入れ歯を固定する仕組みで、保険適応が可能です。バネのない入れ歯は見た目の綺麗さや異物感の少なさが人気ですが、こちらは自費診療となります。
入れ歯のメリットは、取り外して目で直接見て洗えるので、洗浄性では一番いい点です。治療費も保険適応の場合、1~2万円と負担が少なくて済むでしょう。
しかし、デメリットの多さも問題です。入れ歯は話したり食事したりする際に外れやすく、異物感が強いため会話もうまくできないことがあります。
また取り外して毎日磨かないといけない上に、洗浄剤につけないといけないのが負担に感じる方も多いでしょう。平均的な寿命が1~2年であるため、その都度作り直さなければなりません。
入れ歯の治療期間はアタッチメントなどを取り付ける治療から、作成まで2ヶ月掛かります。
その後、入れ歯に馴染むまで更に数ヶ月掛かります。
◆まとめ
インプラントは自費診療となりますが、周囲の歯に負担をかけることなく自分の歯と同様に扱うことができる、口腔内の違和感が少ない治療方法です。
“噛む”という動作は、健康にも大きく影響します。インプラント治療で不自由ない生活を取り戻しませんか?
費用面でどのくらいかかるのか、またはカウンセリングを受けてみたいなど、
インプラント治療についてお悩みがあれば、まずは吉祥寺のアキュラデンタルクリニックへお気軽にご相談ください。